【日産車体九州期間工（福岡）の体験談】6カ月の短期でも150万円貯金！

30歳を過ぎ、将来を真剣に考え始めた

僕は大学を卒業後お金を貯めては海外を放浪する、という生活を送っていました。それまでは住み込みで新聞配達をしたり、ワーキングホリデー制度を使いオーストラリアで飲食店で働いた事もありました。

しかし海外というと聞こえがいいですが自分のキャリアというのを考えた時に、今までやってきた仕事に一貫性がなく場当たり的にお金を稼いでいただけだと気づいたのです。

そして気が付けば３０歳を超えてしまっていました。真剣に将来を考えなくてはいけないと思い始めたのです。

短期間でまとまった額の貯金が欲しかった

期間工として働く前から大学の先輩などから噂は聞いていました。

色々な話はありましたが共通していたのは「とにかくキツイけど短期間でお金を貯めることが出来る」といったものでした。

僕はもともと日本で一定期間働いて貯金を作り、海外を放浪という生活をしていましたので、短期間でまとまった額の貯金が欲しいとは何度も思っていました。

なので期間工という仕事に行きつくのは必然だったようにも思います。
日本車は世界でも有名ですのでそれに関わってみたかったというのもあります。

被災した実家近くで探すことに

期間工の仕事を探すにあたってはインターネットで検索しました。

実は求職活動を始める少し前に、実家が洪水で被災してしまい、実家の片付けの手伝いをしていました。実家のほうは改修工事も終わり一段落着いたのですが、実家周辺の地盤が緩んでいてまた何か起こるかわからなかったため、実家のある福岡近くで仕事を探すことにしました。

それで、その時に募集がかかっていたのがトヨタ自動車九州と日産車体九州でした。

初めはトヨタ自動車九州に申し込みをしようとしたのですが車がないと勤務が難しいということだったので、車を持っていない私は日産車体九州に申し込みをしました。

検索して出てきたのが「期間工.jp」だった

福岡で出来る期間工を探していましたので検索サイトにて「期間工　福岡」と検索しました。

すると期間工.jpというサイトが出てきたのでそこで見つけた日産車体九州に応募しました。

ウェブぺージから電話番号やメールアドレスを記入して応募すれば面接などの詳細について担当から電話がかかってくるという形だったと思います。

電話は応募した後すぐにかかってきて、面接の日程の調整、それから持ち物や場所、服装などを教えてもらいました。

面接で落とされたのは高血圧の方一人だけだった

選考ではまずは近くの病院に向かい血液などの身体検査を行いました。それから会場に戻りお昼ご飯を食べた後、簡単な筆記試験、実技試験、面接を行いました。

筆記試験は単純な足し算引き算を繰り返すものでした。実技試験は手でビスを締める作業、色のついたカードを並べ替えるなどの簡単なものでした。

面接については私がまだ若いこともあり、選考というよりは職場での人間関係などの入社後のアドバイスを色々いただきました。

選考結果はその場で全員に発表されました。落ちてしまった人が一人だけいましたがその人は血圧が高く、夜勤はしないほうがいい、という理由でした。

商品に傷をつけると、残業し始末書を書くのが辛かった

私がいた頃は８時間勤務の３交代制でした。基本時間だけで２４時間休みなく工場が稼働しており、そのため残業は基本的にありませんでしたが土曜日はほぼ毎週休日出勤でした。

作業内容はライン内で車のヘッドランプの取り付け、締め付けでした。両手に左右のヘッドランプを持って移動するのですが、北米向けのかなり大きい車を製造している工場だったため、一個あたり６キロほどあるものもあり、当然ぶつけたりして傷はつけられないため大変でした。

噂によるとかなりきついほうの工程だったようです。それでも2カ月を過ぎたころから作業に慣れ始め3か月たったころには余裕で作業が出来るようになりました。

ただ時々一カ月に一回くらいはヘッドラップに傷をつけてしまい廃品を出すことがありました。

ヘッドランプの部品は高額なため、廃品を出してしまうと残業して始末書を書くのですが、それがつらかったです。

寮の同居人は運次第

寮は白石寮という所になりましたが、古い団地のような寮でした。一応改装はされていますが、畳6畳の部屋でキッチンやトイレは二人で共同でした。

畳の部屋は正直初めは嫌でしたが、片付けをしっかりやれば割と快適に過ごせるということがわかりました。

同居人は４０歳くらいの人で良い人でしたが、班が違うためそもそもほとんど顔を合わせることはなかったです。

ただ他の人の話によると期間工生活の半分は同居人で決まる、とのことでした。
ただどんな人が同居人になるかは完全に運次第です。

気性の荒い上司も多いが、パワハラはない

職場は30人くらいの部署に配属されました。

初めはよそよそしかったものの、組み立て工程ということもあり同じ期間工で来ている人も多く友達はすぐにできました。

上司は福岡という土地柄のせいか、すこし気性の荒い人も多いようでした。それでも大きい会社でコンプライアンスはしっかりしているのでパワハラの類はありませんでした。

それに誰でも初めは作業が遅くミスも多いため、怒られることも多いのですが、やっていれば誰だって慣れるので慣れてしまえば怒られることもありません。

休日は近くの海へ釣りに行く人が多い

正直日産車体九州の工場がある苅田町というところは郊外の結構な田舎町でした。

最寄りのコンビニが歩いて片道３０分、スーパーは一時間、駅も片道一時間かかる環境でした。

初任給で自転車を買いましたがそれでも基本的に土曜日は休日出勤がほとんどだったのであまり外に遊びに行くようなことは少なかったです。

海がちかいので周りの人たちは釣りに行く人が多かったようですが僕はあまり興味がなかったので休日は寮で過ごすことが多かったです。

半年間でひどいバネ指に

電動ドライバーでビスを締めつける作業があったのですが、バネ指になりました。もともと締め付けの作業が多い工程のようで結構ひどいバネ指になりました。

今は期間工を辞めて3か月ほどになりますのでだいぶ良くはなっているのですが少し指に違和感があります。

半年間だけでこれだけひどいバネ指になってしまったためずっと続けていたらどうなっていたのだろうと不安になります。それから福岡という土地柄のせいか気性の洗い人が多いようでした。

他の工程であまりにも毎日ガミガミ長時間にわたって言われるのでやめてしまったという人も多かったです。

倹約をしないと貯金はできない

期間工として働いてよかったことは何よりも半年間でまとまったお金が手に入ったことだと思います。

私は当然節約もしましたが、6カ月間で150万円程度の貯金を作ることが出来ました。給料もそうですが私の居たところは寮費が無料で水道光熱費とネット代も無料だったので、それが大きかったと思います。

ただ、私は一応それなりに節約したり、無駄遣いをしないように心がけていました。

同僚でパチンコが好きな人は毎月お金がない、と言っていたので貯金を作るにはある程度の倹約も必要だとは思います。

それから今は期間工はやめてしまいましたが、期間工がきつくて辞める人が多いというのは結構有名なようで、半年間満了しました、というときつくても仕事を投げ出さない責任感のある人だと評価してくれる人もいるようです。

毎日説教をする正社員の人もいた

私の工程とは離れたところでフロントガラスやリアガラスを付ける工程があります。そこはガラスが大きいので二人一組で一枚のガラスを取り付けるのですが、うちの班は一人は正社員の人、一人は期間工という組み合わせでした。

そこの正社員の人が曲者で毎日毎日がみがみとしかも長時間にわたって説教が続くような人でした。

期間工で入ったもう一人の人は3か月ほど頑張ったのですが結局辞めてしまいました。

私も作業しているところ自体は見ていないのですが、普通であれば3か月たっても作業が出来ないというのは考えにくいので、正社員の人にも問題はあったのではないかなと思います。

海外から戻ったらまた期間工を

契約期間満了後、私はまた海外を放浪していますので今のところ次の仕事は考えていませんが、おそらくまたもどったら期間工の仕事をやろうかと考えています。

今は被災した実家のほうも落ち着いていますので、次は福岡に限定せずに関東のほうで探そうかと考えています。

僕は出身が福岡で仕事も福岡周辺ですることが多かったので、首都である東京と縁の遠い人生を送ってきたので次は休日に東京に遊びに行けるようなところで期間工が出来ないかと考えているところです。

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