【三菱自動車期間工（水島工場）の体験談】満了金で300万円もらえた！

派遣社員では貯金ができずに悩んでいた

ちょうど大学3年生のとき、リーマンショックの影響もあってか就職活動がうまくいかず、就職が決まらないまま既卒になってしまいました。

その後は3年ほど派遣社員として家電や携帯電話の販売員をしておりましたが、25歳になって貯金が全然できないことに悩み、正社員としての就職活動のためにも1～2年期間工として働いてしっかり資金を貯めようと思ったのがきっかけです。

無料で利用できる寮があり、貯金もしやすそうだとの考えから期間工に決めました。

給料が良く倒産の心配もない大手メーカーを選ぶ

期間工の求人を最初に見つけたのは、地元の就職情報誌でした。

地元である岡山に大きな工場があり、ほかの業界の給料に比べると給料水準も比較的高かったのが最大の理由です。また、大手自動車メーカーの三菱自動車工業ということで、万が一にも途中で倒産したり仕事がなくなる心配はないだろうと考えました。

いつ首を切られるかもわからないところよりは、比較的安定して働けるのではと思いました。

25歳で体力もあったので、やるなら今しかないとの気持ちもありました。

何を調べても「つらいけどお金は稼げる」との共通項が

期間工という仕事のイメージは「とにかくきつい」だったので、もちろん不安はありました。

そのため、事前にインターネットでブログ等口コミはけっこう調べましたね。工場の場所・人によって感想もさまざまでしたが、やってみるしかないと腹をくくって応募しました。

共通していたのは、「つらいけどお金は稼げる」ということ。

寮費や3食が無料というのもすごく魅力的でした。皆勤手当や残業手当、夜勤手当、福利厚生に社会保険まで付くそうで、待遇はほかに比べ格段によかったと思います。

今後のことを考え三菱の求人から直接応募

自分は三菱自動車のホームページの求人情報から直接応募し採用されました。そのほうが、もしも正社員登用制度や継続雇用となった場合に有利なのではないかと考えたからです。

周囲で同じく期間工として働いていた同僚の中には、派遣会社から来ている人もたくさんいました。その人たちから聞いた話だと、派遣会社によって入社祝い金にはけっこう差があるようでしたね。

周りの話を聞いて乗り換えたり引き抜かれたりで揉めたなんてことも聞きました。

面接は電話のみで楽チン！

驚いたんですが、自分が応募したときには書類選考しかありませんでした。普通はほかのメーカーだと選考会や顔合わせがあると思います。

三菱自動車は電話のみで面接が行われるとのことでした。ファックスで履歴書と筆記テストといった書類を送り、それをもとに後日電話で過去の職歴・健康状態・借金などの情報を聞かれました。

できるだけ早く働きたかったので、かなりスピーディなのもありがたかったです。

ちなみに健康診断もないんですよね…。そのため、高年齢の方や健康に不安のある方も入りやすいのは確かです。続くかはわかりませんが。

夜勤の生活サイクルに慣れるまで仕事が辛かった

おおまかな仕事としては、ライン作業でエンジンの部品を作っていました。

エンジン工程ではエンジンの部品を作り、車体製造ではそれぞれの部品を地具にセットします。エアーのインパクト工具を使い、決められた手順でパーツを組み付けをしていきます。

あとはバリ取りや塗装のチェック、検査工程などいくつかに分かれていますが、基本的に期間工の人は一番きつい組立工程への配属がほとんどのようです。

自分の工場では2交代制の日勤と夜勤で、繁忙期には残業も平均3時間くらいあるときもありました。夜勤経験がなかったですし、生活サイクルに慣れるまでは正直なところ体力的にはかなりつらいと思います。

ただ、作業的には特別な技術や資格がいるわけではないので、誰でもできる仕事ではありますね。

寮は汚かったが家賃無料だから我慢できた

自分が住んでいた寮はけっこうぼろく、汚かったです。でも寮での食事がすべて無料（平日は朝と夜、休日は朝昼夜）だったり家賃が無料、水道光熱費無料が、それを補って余りある魅力でした。

相部屋の寮もあると聞きましたが、自分のところはワンルームの一人部屋。テレビ、冷蔵庫、エアコン完備と快適な環境で、実家から引っ越した自分にとっては初期費用がほとんどいらず助かりました。

通勤は自転車で、工場から近い寮だったので10分もかからないくらいだったのでよかったですが遠いとしんどかったと思います。

現場仕事は気性の荒い人が多く大変

人間関係についてですが、工場は現場仕事なのでやっぱりけっこう悪かったですね…。上司は気性の荒い人が多かったですし、同僚や先輩は上の年代が多く性格や仕事に難のあるような人もたくさんいましたし。

ここだけの話、怒号が飛び交うようなこともありました。

コミュニケーションが取りにくい人、お金に苦労している人、トラブルばかり起こす人、いきなり出社しなくなる人といろんな方がいました。ただ、後輩はノリのいい面白い子が多くて、それだけは恵まれたなと思いました。

休日はカラオケや銭湯に行くのが楽しみに

休みの日の過ごし方についてですが、最初入ったころはひたすら眠って過ごしていました。慣れない日勤と夜勤の繰り返しで、思うように体がついていかず疲れが溜まっていましたから。

でも3ヶ月もするとそんな生活にもしだいに順応し、休みに遊ぶ余裕も出来てきたように思います。

地元の友人や、休みの合う後輩なんかとゲームセンターに行ったりカラオケに行ったりしてストレスを発散させていました。あと、寮の風呂が狭かったので、ときどき足を伸ばして入れるスーパー銭湯に行くのも楽しみでしたね。

人の入れ替わりが激しい職場でした

三菱自動車のきつさは、業界でも一番とよく聞きます。

特に新車発売の時期なんかは連日平均2～3時間の残業があり、かなり疲れます。体力に自信がないとつらいかもしれません。自分も最初のころは、帰宅してすぐ倒れこむように毎日寝ていましたね。特に、期間工で入った人の8割がたが行くという車体組み立てのトリムに配属されたら大変です。全体的に作業量を詰め込みすぎている感じで、半端じゃないきつさ…。

作業がしんどくて、新しく人が入ってきてもすぐに辞めてしまう人が多いです。人間関係で悩み辞めるケースも多々あるので現場では人の入れ替わりが激しく、深刻な人手不足のスパイラル。

これから入社しようとしているなら、かなり覚悟した方がいいと思います。

期間工は高給高待遇で筋肉もつくから嬉しい

三菱自動車期間工で働いて良かったと思ったことは、とにかく給料面・待遇面がお得なところです。特殊な作業も少ない、技術や資格が必要ないので、仕事が見つからないのであれば手っ取り早く始められるはずです。

給料以外にもいろいろな特典ボーナスがあり、短期でがっつり稼ぐための腰掛け？としてはとてもおすすめできます。

ライン作業さえ苦痛でなければ、簡単な作業で割高な給料が手に入り、期間満了金として300万ものボーナスがもらえます。ほかの仕事でこんなに稼げることなんてなかなかないと思います。

あと、地味にうれしかったのが体が強くなったこと・筋肉がめちゃめちゃついたこと。たくましくなったし、忍耐力も鍛えられたのでちょっと自信につながりました。

毎日のように誰かが辞めていた時期も…

契約満了前に辞める人はいっぱいいましたよ…。毎日新しく誰か入っては誰か辞めていくような時期もありました。主には仕事のきつさ（精神面・体力面）と人間関係で。

寮に入っていても、無断で飛ぶ人もたくさんいました。あまりに多いので、みんな慣れっこになっていて誰も騒がなくなりましたが…。代わりはどんどん入社してきますしね。

手厚い補助で寮に入れるのも、高待遇も全部やめるの防止策なんだろうなといつも思っていました。効果があったかは微妙でしたけどね。

3年間の満了金だけで300万円貰えました！

なんだかんだで、自分はきっちり3年働きました。満了金目当てでしたが、本当に300万円もらえたのにはびっくりしました。

転職するとき、ここで3年頑張れたんだからどこに行っても大丈夫だと変な自信があったのを覚えています。

で、今はブラックで有名な某不動産系の会社に正社員でおりますが、三菱自動車での期間工の経験のおかげで、まわりが言うほどつらいとは思いませんでしたね。給料も高いですし、この先もこの業界で頑張っていけると自分では思っています。

ゆきおさんが稼いだ三菱自動車の解説記事はこちら！

三菱自動車期間工の評判は？面接なしだから他で落ちた人にもおすすめ

2024年2月15日

三菱自動車で働いた他の期間従業員の口コミ

三菱自動車の期間工体験談