34万円前後!
メーカー | 日産自動車 |
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勤務した工場 | 神奈川県横浜市横浜工場 |
期間工として働いた期間 | 2011年8月~2014年6月の2年11か月 |
私自身、未経験から期間工へチャレンジした人間ですので、「経験がないからできない」と考えている人は、まずはチャレンジしてみることをお勧めします。
チャレンジする中で自ら「何を学んでいきたいのか」を見つけ、スキルを高める努力をすることで、更なるチャンスをつかめるのではないか、と考えています。
今後、製造業の需要がどんどん高まりつつあり、人材不足も進んできておりますが、「手に職」をつけることで、今後何があっても働ける人材になれるといった部分で、期間工からのスタートはおすすめです。
音楽活動で生計を立てようとするが挫折して失敗
文系4年制大学を卒業後、中学時代からギターを行っており、その中でかねてからの夢であった「音楽活動にて生計を立てていきたい」と考えておりました。
当時の自分は就職もせず、アルバイトをしながら音楽活動を行っていたのですが、音楽活動自体もなかなか上手くいかず、泣かず飛ばずといった状況で生活もジリ貧な状況、国民年金の支払いも滞り、催促状がたまってしまっている、生活が非常に苦しい状況に陥っていた記憶があります。
未経験可の大手有名企業で働ける期間工を選ぶ
生活が苦しい状況から脱出するべく、一般的な民間企業に就職しようと漠然と考え、当時は期間工の存在自体あまり正しく認識していませんでした。
その時期、たまたま行われていた企業の合同説明会に参加し、有名自動車メーカーの出展を見ました。
その時の募集職種が期間工(エンジニアリング)の募集になっており、説明を聞く中で、未経験でも有名企業の社員として入社することができるという理由で、期間工という仕事を選択しました。
単なる工場勤務ではない魅力に惹かれる
当時私は期間工の職種がどのようなものかを正しく認識しておらず、かつ未経験であったので、漠然と「工場勤務のようなもの」というイメージを持っておりました。
「就職」ということを目的とした合同説明会で日産を志望しようと決意したのですが、説明会を聞く中で、単なる工場勤務ではなく「ものづくりの楽しさ」、「工程を良くする為に自分の頭で考え、提案していく」という醍醐味が期間工にはあると説明を受け、非常に魅力的に感じ、志望いたしました。
東京都主催の雇用促進プログラム経由で応募
当時、東京都が主催していた「若年層雇用促進プログラム」のような合同説明会+就職のサポートを受けており、そのプログラムの担当者が求人の情報や企業情報のピンポイントな提供、選考における面接対策や企業が求める人材に対する重要視しているポイント等の共有など、トータルでサポートをしていただきました。
私の場合、期間工にフォーカスを当てて就職活動を行っていなかった為、一般的な他の期間工志望者と比較して珍しいキャリアスタートだと思います。
面接での質問は意欲重視について聞かれた
選考参加~内定までの流れを大まかに記載すると、
合同説明会兼、一次選考会で企業ブースにてメーカー担当者と個別面談(具体的な職務内容の紹介等)、二次面接、三次面接(条件等の面談)という流れになっておりました。
具体的な質問内容は、
「あなたはこの会社で何をやりたいのか」
「これから技術取得が必要な場面に遭遇した場合、主体的に学習する意欲はあるのか」
「半年後、どのような技術者になっていたいのか」
など、未経験での選考会だったので、意欲重視の質問が多かった記憶があります。
主に溶接工程でロボット溶接を担当
複数の工程を経験してきましたが、溶接工程の中で主にロボット溶接を行っていたのですが(資格が必要)、
メーンの業務がロボット自体のメンテナンスになっており、キャラクターの名前が書かれた自動溶接ロボットの監視を行い、何か不具合やエラーを見地したら、ラインを止めてライン長へエスカレーションをするといった業務を行いました。
また、トランスミッション、排気管のドッキングの一部を手動で行っており、業務において、機械的な側面と手際よく作業をする手に職的な側面両方のスキルを取得することができると思います。
仕事の厳しさに関しては、一つの工程でヒューマンエラーを起こしてしまった場合、手戻りが発生したり、ラインがストップしてしまう恐れがあるため、シビアに工程を見る必要があります。
自宅近くの職場であったため、寮には入らず
私の場合は、自宅から通える範囲の現場だったので寮に入りませんでしたが、上京した同僚の多くは会社寮を使用しておりました。
比較的会社寮を使用している人たちの仲は良く、わいわいとやっていたのではないかと思います。
工場の体制が24時間に近いかどうがったため、2~3交代での勤務を行っていましたが、スケジュール管理になれてくると、出勤退勤時間をラッシュとバッティングしないようにずらしたりと、慣れてくれば楽になりました。
職場での雰囲気も良く、非常に良い人間関係を構築する
私の所属している工場では、比較的、どのラインの方もいい雰囲気の方が多く、職務のこと以外(人間関係等)で揉めているようなことはありませんでした。
業務終了後、同僚みんなで飲みにいくことも少なくなく、非常に良い人間関係が構築できていたのではないかと思います。
恐らくどの生産業でもありがちな話だと思うのですが、ラインが何らかの影響でストップし、原因究明が難しい場合、各ラインでの責任の押し付け合いは多少なりとも見受けられました。
同僚や社員たちと仲良くなり、充実した休日を送る
休日は映画を見に行ったり、のんびりと体を休ませて過ごしていることが多かったです。
最近は、仲の良い同僚達とフットサル等のスポーツイベントを行って業務ラインに関わらず、年の近い社員と仕事以外のコミュニケーションを図り、職場を通じた友人は非常に多くなり、楽しい休日をすごせていました。
休日の日数も比較的多く、基本は暦どおりの休みが取れるということと、会社の公休日や長期休暇、有給等、休みの日数は非常に充実しておりました。
慣れるまで肉体的な疲労がつきもの
工場の自動化等が進んできているとは言うものの、まだまだ手を動かして肉体労働的な部分も併せ持つ働き方であった為、慣れるまでの間は肉体的に疲れてしまったりすることもあるかと思います。
また、業務を行っている中で何かミスをしてしまった際、個人なミスでも後々ライン全体が止まる事故につながる可能性があるため、どのような小さな想定外事象でも、しっかりとライン長に報告することを徹底していれば、そこまで大きな失敗につながることは回避できます。
期間工で身につけた経験でキャリアアップに成功
私の場合は未経験から期間工としてのキャリアをスタートさせました。
実際に働き、手を動かしながらスキルや資格を取得したりと、着実に自己成長できたことが非常に良かったと思っています。
私は現在期間工の職を辞め、その経験を活かしつつ、近からず、遠からずの職で社会に貢献しております。
現状のスキルや給与、待遇等非常に満足しており、「手に職をつけた」という部分においては、今後人口が減少しても、職が奪われることがないと自信を持って言うことができます。
そして、そのきっかけを作ってくれたのは、期間工時代の経験で、それが後々のキャリアに大きく役立ったことは、自分の仕事や人生において大きな宝物となりました。
満了前に辞めていく人は外国籍の人が多かった
私の働いていたチームで満了前に辞める人はおりませんでした。
また、会社から満了を待たずに現場を切られるという人もおりませんでしたが、他のラインで数件契約満了前に辞めた人を見ました。
理由や環境も共通しており、外国籍の方で、日本語をあまり話すことができずに周りとのコミュニケーションができなかった、と言った人を見ました。
最近では外国籍の社員の方も増えてきている中、日本語を話すことができる外国籍社員は活躍している中、まだ言葉の壁は大きくあると感じました。
期間工の経験のおかげでスキルアップに成功
期間工の契約満了後、今度は人材派遣会社のエンジニアリングアウトソーシング部門にて、様々な工場出向の仕事につき、一つの法人の生産ライン文化だけでなく、複数の法人現場へ出向、経験し更なるスキルや知見を獲得しました。
現在では、上流~下流の一通りの工程を経験できたため、インダストリー4.0に備え、ITの知見を取得するべく、製造業ユーザー系SIerに内定を頂き、来月より新天地にて就業する予定となっております。
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