なぜスパイラルにハマってしまうのか?
なぜ期間工スパイラルにハマってしまう人が出てくるのでしょうか。それは、人によって期間工という独特の立ち位置が居心地良く感じてしまうことがあるからです。
期間工は勤務できる期間が決まっていますが、退社後も同じ会社や別の会社で新たに期間工を始めることができます。期間工スパイラルにハマってしまう人は、期間工の居心地の良さが忘れられず、満了退社後も新たに期間工として舞い戻ってしまうのです。
慣れるほど仕事が楽になるから
期間工の仕事は、ライン作業等の単純作業になります。覚えるまでは少しきつい場合もありますが、慣れてしまうと仕事が楽に感じることもあります。
何も考えずに同じ動作を繰り返していけばいいだけですから頭を使うことが苦手な人や、新しいことをどんどん覚えていかなければならない仕事がきついと感じる人にとっては、楽な仕事というふうに感じるでしょう。
期間工は慣れれば慣れるほど、どんどん仕事が楽になっていきます。
経験年数が増えるほど時給も上がるから
期間工の採用では経験者は優遇されます。期間工としての経験年数が多ければ多いほど、スタート時点の時給も上がっていきます。
特に、最長期間である2年11ヶ月を満了した経験のある元期間工は採用時の評価も高く、高待遇かつ採用もされやすくなっていきます。
期間工を経験することで、より高待遇となり採用もされやすくなると、また期間工に戻ってもいいのではないかという気持ちも生まれてきてしまいます。
他の仕事よりも採用されやすいから
期間工は体力面に問題がなく、やる気や意欲が十分にあれば誰でも採用されます。他の仕事では、業界での職務経験や資格等が求められるような場合があるでしょう。
また、期間工ほど大量募集を行っているわけではありませんので、魅力的な求人では採用倍率も高くなってしまいます。そういう意味では、相対的に期間工は他の仕事よりも採用されやすくなるということができるでしょう。
違う仕事に挑戦してみようと思っていたが、残念ながら折り合いがつかず期間工に再び戻ってしまうというケースは多々あります。
期間工スパイラルから抜け出すには
一度期間工スパイラルに陥ってしまうと、なかなか抜け出すことが難しくなってしまいます。特に仕事が楽だと感じてしまうと、なかなか新しい仕事に取り組みたいという気持ちや意欲が起こりにくくなってしまいます。
また、期間工は高待遇ですので同程度の待遇で別の仕事を探すとなると、そこにはかなり高いハードルがあるといえるでしょう。
期間工は高収入の上、1年間働けば失業保険が3か月間もらえるというメリットに着目して、あえて積極的に期間工ループをするという人もいます。
長期的に期間工をずっと続けていくことは、人によっては魅力的に感じるのです。
しかし、期間工スパイラルから抜け出したいという気持ちがある人は、できるだけ早めに行動していくべきでしょう。自分の興味のある仕事を探してみたり、資格の勉強をする等をして、次に繋がるためのきっかけを早めに見つけていきましょう。
期間工を辞めた後にどのような人間になっていきたいかということを具体的にイメージすることは、期間工スパイラルを抜け出すきっかけとなっていくでしょう。
また期間満了退社後も、特に何もすることもなく期間工に舞い戻ってズルズルとずっと続けていくパターンもあります。このような状態を期間工スパイラルといいます。
期間工として働くことを検討している人の中には、このような期間工スパイラルにハマることが不安な人もいるかもしれません。この記事では、期間工スパイラルにハマってしまう原因を考察し、期間工スパイラルから抜け出す方法を解説していきます。