30万円前後!
メーカー | トヨタ紡織 |
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勤務した工場 | 愛知県豊田市猿投工場 |
期間工として働いた期間 | 2006年10月~2007年3月の6か月 |
期間工は、工場作業という言葉から肉体的・体力的に非常に厳しい仕事というイメージが強いかもしれませんが、実際はそれほどのことはなかったです。
快適・楽な仕事とまでは言えませんが、拘束時間や作業内容に見合った、むしろそれ以上の給与、待遇のある職場だったと思います。
また、自分の勤めていた工場は男性ばかりということもなく、女性もかなりの割合でいたので、女性が肩身の狭い思いをするということもあまりないと思います。
職歴に空きを作りたくなかった
その前に勤めていた印刷会社が倒産し、生活費支払いなどの当座の生活に困ったので期間工に応募しました。
最初は地元である札幌やその近郊での就職先を探したのですが、自分自身の能力不足もあり思ったような就職先が見つかりませんでした。
また、それまで学生時代を含めてずっと実家住まいであったため、一度離れてみるのもよい機会だと思ったこともあります。
暮らしぶりなどは、特に困窮しているということはありませんでしたが、職歴に空きを作りたくなかったのも理由の一つです。
給与や待遇の良さに惹かれ応募
求人雑誌や新聞の求人欄などでよく募集記事を拝見していたので、存在自体はだいぶ昔から知っていたと思います。
応募した理由としては給与や待遇などの条件が良かったこと、特に前職の印刷会社が決して良い労働環境ではなかったので、それより劣悪な環境ということはないだろうと思っていた部分もあります。
また、勤務先もトヨタ関連という大手企業であり、会社の場所も愛知県内であればそれほど不便で困ることはないだろうと思ったのも理由になります。
倒産する心配のない大手の「トヨタ紡織」へ
インターネットの期間工について書かれた個人サイトの内容や周囲の友人から話を聞いたりしました。
トヨタ紡織を選んだのは、自宅でトヨタの車を何度か買い続けていたことや、
自分の親が以前トヨタに勤めていたこともあり、会社に対してそれなりに良い印象があったこと。
あとは、前の会社が倒産していたことから、ここならば倒産はないだろうし、待遇面で問題になるようなことはないだろうと思ったことも理由になります。
勤務地はいくつかあり、説明を聞きましたが、経験がないためよくわからなかったので、会社側の提案があった豊田市の工場になりました。
派遣会社は通さずにネットから応募
派遣会社などは特に介さずに、インターネット上の求人広告から直接申し込みをし、雇用されました。
事前にハローワークやインターネットの求人サイト、求人情報誌を見たり、期間工経験者の友人の話を聞いた上で、いくつかのメーカーやそれぞれの勤務地、記載されている仕事内容などを見て検討しました。
その中で一番自分にあっていそうだと思ったところ、給与などの待遇面がよかったこと、また何かあればすぐに戻れるようにと思ったので人口の多そうな愛知県にあったトヨタを選びました。
筆記試験は一般教養程度の問題ばかり
面接では志望動機や経験についての確認、けがや病気などの既往歴について問われました。
また、仕事内容や待遇などの条件面の確認などでした。
特に一般的な会社と違うようなところはないと思います。
だからこそ、相手の言葉に受け身になるだけではなく、自分から色々聞いていく姿勢も見られているのかと思いました。
筆記試験は、一般教養程度の国語や算数の問題をやらされましたが、
特に難しいことはなく、特別な対策は必要ないと思います。
同じ姿勢でいることや細かいチェックが大変
自分が配属されたのは、自動車のシートの製造、設置に関する作業でした。
力を必要とするような作業ではありませんでしたが、同じような姿勢をとり続けたりすることは多いため、体に全く負担がないとは言えないと思います。狭いところや高いところでの作業はありませんでした。
細かいところをチェックする作業もそれなりにあるので、目が疲れることはあると思います。
勤務時間のシフトはそれなりに自分の希望を聞いてもらえたので、
うまく調整すれば土日の昼間などでもプライベートの予定は立てやすいのではないかと思います。
残業は基本的にはありませんが、自発的にシフトに組むことはできるので、がっつり稼ぎたい人は積極的に入れていく感じでした。
月2万円の会社のアパートで生活
寮ではなく、会社借り上げのアパートでの生活になりました。家賃は月2万円ほどでした。
建物はそれなりにキレイでしたが、普請はあまりよくなく、音漏れなどに気を使う必要はありました。
それでも個室があるというのは非常に心が休まるものでした。
部屋はワンルームで、家具も据え付けのものがあったので、日常生活に不便を感じることはなかったです。
交通の便はそれほどよくなかったですが、日常の買い物は自転車の移動範囲で十分に賄えたので
それほど気にはなりませんでした。
人間関係が良く女性も多い職場
おおむね良好だったと思います。暴力的だったり、問題があるような人はいませんでした。
工場作業ということで男ばかりかと思っていたのですが、女性も結構多かったと思います。
仕事に関しての注意や叱責が厳しくなることはありましたが、作業の内容を考えれば当然のことだと思いますし、それが原因で仕事以外に尾を引くようなことはなかったと思います。
休日に一緒に遊びに行く友人もいたので、人間関係に苦労した記憶はありません。
休日はインドアを楽しんだり、同僚と出かけることも
最初のころは慣れない仕事のせいもあってか疲れて自室で寝て過ごすことが多かったです。
また、アパートの周囲には繁華街のようなものもなかったです。
ある程度仕事に慣れてきてからは、先輩や地元の方から教えてもらったところへ遊びに行くこともありました。
自分が基本的にインドア派の人間なので、自室でゲームをやったり本を読んで過ごすことが多かったです。
同じアパートにいた同僚が車を持ち込んでいたので、たまに便乗させてもらい買い物や遊びに行くことはありました。
仕事を覚えても他の会社では役に立たないかも
自分は体力的に厳しい部署に回されたわけではなかったですが、
やはり部署によって当たりはずれのようなものがあり、きつい部署はとにかく辛いという話を聞きます。
こればかりは本人の適正や運もあるので実際に配属されてみないと何とも言えません。
あとは、この仕事を覚えても、ほかの会社で必ずしも役に立つとは限らない、むしろこの会社に居続けることでしか役立てる方法がないことです。
最初から給与目的のつなぎと割り切ってやるのならそれもいいかもしれません。
深夜シフトや残業で給料UP!?
とにかく給与面の待遇が良かったことです。
勤務時間のシフトはそれなりに融通が利くことが多かったので、深夜のシフトや残業を多く組み込んでいくことでより多くの給料を得ることができるのはいいことだと思います。
逆にシフトをうまく調整してやれば、日曜や自分の希望する日を休みにすることもできました。
一般の企業ではなかなかできないことだと思います。
また、日本最大手メーカーのグループ企業の工場ということで、多くの人たちと接することができました。
その中には今でも友人として付き合いのある人たちも複数います。
製造現場を直接体験することで、量産品であっても責任をもって作っている人がいる、モノを大切に使うという認識を得ることができました。
家庭の事情で半年で期間工を退職
自分が契約満了前に退職しました。
本来は一年間の予定で就労していたのですが、実家の父親が倒れてしまうという家庭の事情があり、大変申し訳なかったのですが半年で退職することになりました。
自分としては仕事の内容や待遇に不満はなく、むしろ契約満了後もできれば続けたいと思っていたところだったので非常に残念ではありました。
周囲の方たちも相談に乗ってくれたり、引き留めてくれた方もいましたが、流石にどうしようもなかったです。
退職後は父親の介護とアルバイトの日々
退職後はすぐに自宅に戻り、父親の看病、介護をメインとした生活になり、会社勤めはできませんでした、
他の家族とも相談した上で、深夜や早朝などの空いた時間に近所のコンビニや新聞配達といった時間の融通がききやすいアルバイトをしたり、自宅でのパソコンを用いた内職などをしていました。
父の回復にある程度の目途がついたらまた工場に戻るという話もしていたのですが、そちらも思うように進まず、自然と立ち消えとなってしまいました。
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