手取りで30万円!
メーカー | スズキ自動車株式会社 |
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勤務した工場 | 静岡県湖西市湖西工場 |
期間工として働いた期間 | 派遣社員と合わせて2003年6月〜2009年6月の6年間 |
目的を持って毎日をたのしく作業する事が出来れば期間工はメリットたっぷりだと思います。
有限の在籍期間はデメリットではなく、選択肢を広げてくれる大きな武器です。
無駄にはならない事も多いので精一杯働いてみるのも良いかも知れません。
給料も良い場合が多いので、目標額を決めてコツコツ頑張るのもおすすめです。
正社員登用の道があるのも魅力的です、頑張りを見ていてくれるスタッフが必ず居て、自ずと道が開けて行く感じです。
経験上頑張ってみて損は絶対にないです。
もともと車が好きだった
学歴として高校卒業です。
学生時代のアルバイトでリゾート地のホテルでの接客もしていました。
繁忙期の給料は25万円にもなりました。
卒業後の進路は地元の印刷会社で働いていましたが、給料が安く(10万円前後)で、アルバイトをしていた学生時代の方が遥かにお金を使えていました。
車が趣味でしたのでアルバイト時代の貯金は全て消えてしまいました。
工場を辞め、手っ取り早く時給1500円の派遣会社に入社し、後の期間工登用に繋がるスズキ自動車株式会社に派遣されました。
派遣社員から期間工への転身
派遣された出向先で現場班長より誘って頂きました。
当時派遣から直接雇用に転身する例は少なく、派遣会社からは相当なプレッシャーをかけられた事もありました。
やろうと決意した経緯として
- 派遣社員から限定ながらも直接雇用してもらえる。
- 期間満了事に報奨金が貰える。
の2点が大きかったと思います。
一方でお金の面だけでなく、現場の社員作業員の方々ともかなり仲良くして頂いていたので、もっと仲良くなりたい、重要な作業も任されたいという気持ちもありました。
大企業で信頼の厚いスズキ自動車に立候補
現場からの引き抜き登用だったのですが、現場の班長は元より、一緒に作業する同僚達とも密にコミュニケーションを取り、会社で起こっている事や、実は存在するあまり活用されない制度等を紹介してもらいました。
スズキ自動車は自宅から近いのはもちろん、地元では圧倒的な大企業で地元の方々からも信頼が厚く、派遣先として名前が上がった時にはすぐに立候補しました。
元々車が好きだった事もあり、地元の有名自動車メーカー内で車の仕事に携われるという事で、迷いなく仕事として選択しました。
社内直接雇用制度の紹介で期間工になる
求人情報としては職業安定所や新聞広告折り込みチラシで広く募集がかけられていました。
私は派遣社員からの直接雇用転換だったので現場班長や同僚達からの社内直接雇用制度の紹介を受け応募致しました。
タウンワーク等フリーペーパーやネット媒体での募集はかなり稀だった印象があります。
今のようにネット情報がきめ細かく張り巡らされていなかった当時は狙った企業の、しかも期間社員ともなるとかなり就職は難しかったと記憶しています。
筆記テストでは脱落者も…
面接、筆記テスト、健康診断の3つがありました。
面接は現場班長より上の課長との個人面談形式で学歴や直接雇用制度を希望した経緯などを聞かれました。
筆記テストは主に一般常識的な事と安全作業に関する事、飲酒運転による罰則や会社に与える損害等の設問でした。
筆記テストは何割かの確率で脱落者が居たそうです。
健康診断は理由は定かではないですが当時はパンツ一丁の姿での健康診断でした。
身長や血圧と採血、医師との面談等しっかりめの検診でした。
ライン作業はかなり気を使う
作業内容はコンベヤーに乗って流れてくる車体にドアを取り付ける工程でした。1分間で1人、運転席側と助手席側のドアを車体に傷を付けないように取り付けます。
かなり慣れないと素早く作業できずにラインを止めてしまう事や車体に傷を付けてしまう事からかなり気を使いました。
ドア自体も当然重く体力は必要でしたがある程度慣れで解決は出来ました。
作業が遅れてしまうと当然残業になってしまい皆に迷惑を掛けてしまう事と、前後の同僚達にも負担を掛けてしまう事を避ける事ばかりを気にしていました。
勤務スケジュールは
昼勤務7時25分~15時45分
夜勤務17時15分~2時5分 の2交代勤務
残業は1時間~1時間30分、稀に2時間
土曜日休日出勤が昼勤務のタイミングで1~2回ありました。
従業員ラッシュには要注意
地元の企業だったこともあり実家通勤でした。
ただ会社内の敷地にアパート型の寮があり主に遠方からの出稼ぎの従業員の方々が利用していました。
創業時からあったようで、綺麗な外観ではありませんでした。
敷地内寮だけあって通勤はそうとう楽だとは聞いた事がありました。
自宅は工事用から20キロほどの場所にあり車で40分位で充分ラクに通勤出来ました。
が、工場内に入るまでの従業員ラッシュで通勤時間よりも列を待っている時間の方が長い場合も多々ありました。
人間関係が良好な期間工
休みの日には班の同僚達とバーベキューや飲み会などもあり、人間関係は良好でした。
基本的に毎日の生産計画をこなす事が本当に大変で、良くも悪くも全員一丸となって取り組む中で自然と仲良くなる感じでした。
稀に作業の速い遅いからの意見の相違で言い争い等はあるにはありましたが現場の改善や工具改善等のポジティブな方法で解決していました。
交代勤務により若干不規則な時間帯での労働環境からか仕事中よりも家庭面にてトラブルを抱える方が多い印象がありました、離婚率も高かった様です。
交代勤務は時差を埋めるのが大変
休日でも班のイベントがあったり、会社の記念お祭り行事等もあって実際には工場に居た事も多かった様に思います。
又、交代勤務特有の時差を埋めるためにかなり気を付けていました。
体調面に不安があるかないかで1週間の仕事での心と体の辛さがかなり変わりました。
その為、丸一日眠って過ごすこともありました。
上手く休日を迎えられた時は、趣味の洗車をしたり、湖を散歩したりと、工場にこもりがちな毎日でしたので外に居ることが多かったです。
お金は溜まるが使う暇がない
あまりプライベートな時間は取れませんでした。
とにかく腰痛予防や風邪予防等の体調管理に努めて仕事に支障を来さない様に毎日気を使っていました。楽しい事よりも明日の仕事への影響を考えてしまったりもしました。
給料の良さも魅力的だったのですが、結局無駄遣いする暇もなかったのが本音でした。
工場にこもりきりの生活なので、流行や変わりゆく四季を存分に楽しむといった気持ちは全く持てませんでした。少し暗い性格になっていたかも知れません。
期間工で充実した毎日を送る
直接雇用の期間工となった事により、社員と全く同じ作業内容になり、責任もありましたがかなり充実した毎日でした。
作業内容の取材等にて作業風景の一環としてTVに登場した事もありました。
更新は確定だったとしても在籍期間が区切られている事も、ある程度自由があるメリットだと感じ、慌てる事無く常に転職の心構えと準備を整える事が出来ました。
満了日等も決まっているので職安とのやり取りもスムーズでした。
期間満了事に出る満了金もかなり良く、工場にこもりきりの生活も影響し貯金をする事も出来、期間工である事へのデメリットは感じていませんでした。
好きな「ものづくり」を存分に体験する事が出来、体調管理に付いても存分に学ぶことが出来ました。
前向きな理由で期間工を辞める人はいた
私が在籍していた2008年当時にリーマンショックが起こり、世界中の工場が減産減産の流れとなり
ほとんどの日本国内の自動車関連会社の期間工、派遣社員はいわゆる派遣切りとなり契約終了となりました。
この派遣切りが無ければ長く期間工だった熟練の作業員達は辞めずに働いていたと思います。
仕事が合わずに直ぐに辞めてしまったケースを除き、期間工作業員が自発的に辞める所を見たことがありませんでした。
逆に前向きな転職活動により正社員への道を選択する方々も少なかった様に感じました。
気を配る癖はどんな仕事でも役に立つ
工場にこもりっきりの生活と不規則な時間帯での生活に不安を感じていた時期から転職活動を進め、心機一転販売業への転職を決意し、実行しました。
カジュアル衣料を扱う店舗に正社員として転職しました。
世の中の流行等には完全に分断された生活だったので就職当初はかなり苦労しました。
外へ出て沢山の人達と話せる環境になり、とてもやりがいを感じました。
全く違う職種ですが転職しても体調管理や安全作業に気を配る癖が残っていたのがとても役に立ちました。
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